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演奏会で受けた衝撃

2019/01/09
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身内に音大へ通う者がいたため、私は中学のころから演奏会に通っていました。

よく通った理由は、音大出身の方々が合同演奏会を開いていたからです。

音大の先輩や同級生などが演奏会を開く時のチケットを、音大関係の方がお互いにを売り買いしていたので、私の家には演奏会のチケットが何時でもあったのです。

そして、家の誰かがチケットを使用しなければならないので、暇な私が行くようになったのです。

 

中学の頃は親と行きましたが、高校になると一人で行くようになりました。ほぼ毎月、多い時には月3回も行きました。今になって思うのですが、私は演奏会に行くのが好きだったみたいです。当時は自覚がありませんでした(笑) チケット代は親持ちですし、とても気軽に行っていたのです(苦笑)

これだけ通っていると、10代であっても演奏会に慣れてきます。自分が弾ける訳でもないのに、「この演奏者は上手い」とか「この演奏者は固い」とか思うようになっていくのです。

 

高校の頃は演奏会が部活の日とぶつかる時もありました。部活で疲れているので演奏会で寝てしまいます。その内、演奏会とは「気持ちよく眠れる場所」だと考えるようになりました。

合同演奏会なので、演奏者は2~4名です。その中に、「良く眠れる方」と「眠りにくい方」がいる事に気が付きました。観察をしていると、「良く眠れる方」は楽しそうに演奏しています。「眠りにくい方」は厳しい顔で演奏しています。楽しそうに演奏する方の音は楽し気な音色なので良く眠れ、厳しい顔をして演奏する方の音は緊張感のある音色なので眠りにくいのだなと思うようになりました。

 

16歳頃、いつもの様に演奏会に行くと、60代後半のピアノ演奏者でした。外国の方で、どこかの大学の客員教授として日本にいらした方だったみたいです。

演奏会慣れしている私は不遜にも、「さあ! 今日も寝るぞ!」と思って席に付きました。

その演奏者がポ~ンと音を出した途端、私の目の前にサッと赤い色が走りました。その方の演奏の間中、私の周りに様々な色が飛び交い色の波に翻弄されたのです。

 

この時演奏された曲も演奏者の名前も覚えていません。でも、演奏に伴って目に映った色の洪水は、今でも鮮明に覚えており、事ある毎に思い出す記憶になっています。その後、多くの演奏会に足を運びましたが、あの時ほど鮮明に色を感じていません。10代という感覚が鋭敏な年齢だからこそ感じたのでしょう。

大人になってから、あの色は演奏によって私が興奮して脳内にアドレナリンが出たために、音を視覚的に感じた物なのではないかと、考えるようになりました。

 

本当に凄い演奏者は、観る人聴く人を興奮させるのです。

私は自分がそこまでの演奏者にはなっていないと思います。でも、私が弾くと歌いだしたり踊りだすレベルにはなってきました。

あの瞬間に私が感じた豊かな喜びを、少しでも伝えられる様になりたいと思っています。

 

東京杉並区の音楽教室 ヴォードヴィル・アコーディオン教室